平和について

 平和な世界はいつの時代も望まれますが、平和とはどのようなこと、どのような状態をいうのでしょうか。いろいろな方向から見た「平和」というものがあると思います。今回、広島に行く機会があったので、「核」という観点から平和について考えてみました。

 広島は、人類史上初めて原爆が落とされた地です。その爆心地や平和記念資料館、平和記念公園、原爆ドームなどを見て回りました。平和記念資料館の展示で当時の様子を見ると、とんでもない状況だったことをうかがい知ることができます。しかし、70年以上経った今では完全に復興し、広島の街は中国・四国地方の中心として栄えています。普段の生活では、原爆のことなど忘れられているかのようにも感じました。

 原爆を落とされて悲惨な状況になっても、時間が経てば普通に生活できるようになるのだなと思いました。
 そこでやはり思い起こしたのが、まだ復興途中にある、地元福島の原発事故でした。広島の原爆、福島の原発共に「核」というものを人類が使っていなければ起こらなかったことです。
 「核の平和利用」という言葉があります。日本語では、兵器として使う場合は「核」、発電に使う場合は「原子力」という言葉で使い分けられますが、同じもののことです。兵器として使わなくとも、ときと場合によっては人類のみならず他の生物などにも悪影響を及ぼし得るということが福島の原発事故で体験したことです。
 確かに、少量で膨大なエネルギーが得られるという点ではすばらしいものなのだと思います。しかし、一旦トラブルが起きてしまうと収まりがつかなくなってしまうという現実があります。原発事故や使用済み燃料の最終処分場の場所の問題などがよく取り上げられますが、実際のところは地中深くに何万年も保管するということに過ぎません。半永久保管場とでも表現した方が適切だと思います。最終処分して無害化する技術は、今の人類はまだ持っていないのです。最終的にコントロールできないものを使うというのはいかがなものでしょうか。この無害化する技術を開発してこそ初めて「平和利用」が可能になるのではないでしょうか。
 もちろん、世界中が兵器として利用することを止めなければ本当の意味での平和とはいえないのですが。
 平和記念公園です。
 原爆ドームです。このドームの上の鉄骨の部分と、福島の原発事故で上部の吹き飛んだ原子炉建屋の鉄骨部分が重なって思い起こされたたということもあり、上のようなことをいろいろ考えてみました。

 なかなか有意義な旅だったと思います。

おばさん達のたわごと

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